近視眼的マーケティング論(マーケティング・マイオピア)という考え方がある。
ウィキペデイア「近視眼的マーケティング」によれば、
企業が商品を販売するにあたって、その商品の機能のみに着眼してしまうと自らの使命を狭く定義することになり、そのような方法では競合や環境変化が起これば対応しきれないことを説明している。レビットは「顧客は商品を買うのではない。その商品が提供するベネフィットを購入しているのだ」と主張しているとおり、顧客は商品そのものを必要としてるのではなく、その商品によってもたらされる期待価値を得るために購入しているとして「顧客志向」という概念の重要性を広く知らしめた。
ということらしい。
ちょっとまだ難しい・・・(>_<)
大昔、私もこのマーケティング・マイオピア論というものを習ったことがあるんだけど、
その時は映画会社の事例だった。
まだTVが普及する以前、大衆の娯楽の中心は映画だった。
TVが普及し始めて、映画会社はTVに対して敵視政策をとるようになる。
TVよりも映画の方が断然面白いですよ~
だからTVなんで観ないで映画館で映画みて下さいね~
ということだろう。
でもね、わざわざ映画館まで足を運んで、高いチケット買ってまで観ますか?
家に居ながらにして、しかも無料で観れるTVあるのにねぇ。
そして段々と街から映画館が姿を消していきました。
日本でも、それまで駅前や商店街にあった映画館がほぼ無くなってしまいましたね。
映画会社は「映画をつくる」ことが仕事だと考えたのです。
そして映画館の消滅、そして映画会社の没落という結果を招いたのでした。
しかし全ての映画会社がそうではありませんでした。
映画を作りながらも、その会社は「娯楽の提供」ということを意識していたのでしょう。
その会社は誰もが知っている『ディズニー』です。
映画、テーマパーク(ディズニーランド)などなどですね。
まぁ、アメリカのことだし、よく分かりませんが、
衰退していく映画産業の中にあってディズニーだけは異色だったんじゃないでしょうか。
そんなディズニーをみて、「おっ!!!」と思ったのがユニバーサルスタジオなのかも。
「よし!私たちもテーマパークをつくろう!!」と思ったのかもしれませんね。
それでできたのが「ユニバーサルスタジオ」なのかも。
ここまでの経緯は私の想像ですけど、
少なくとも「映画会社=映画をつくる」という発想から、
「映画会社=娯楽を提供する」に変わったことを間違いありません。
しかも、どこの映画会社が始めたのかはわかりませんが、
それまでは映画を観ようと思うと、その映画を上映している映画館を探して行かなければいけなかったのが、
シネコン(シネマ・コンプレックス)という複合映画館を誕生させました。
そこにいけば、観たい映画が観れる!という場所を作ったんですね~
多分・・・これには単体の映画館が潰れていった・・という犠牲が伴っているとは思いますが。
今回この「近視眼的マーケティング論」について書いているきっかけは、
yahooニュースの「フジテレビ完全終了のお知らせ」フジのエース『サザエさん』の視聴率が壊滅的に…!
という記事を目にしたからです。
今の若い人、10代、20代の人は、10年、20年前に比べると随分とTV視聴時間が短くなっています。
ネットにアクセスしている時間は長くなっているのに。
先に紹介した近視眼的マーケティングの実例として、
TVを敵視した映画会社を取り上げましたが、
今のTV会社は新たに台頭してきたネットという媒体をどのように捉え、
自らの事業定義をどう再構築するんでしょうかね~。
私もあまりTVを観る方ではないので、他人事のように観察していこうと思います(‘ω’)ノ