前回は「生産志向の時代」「販売志向の時代」
そして「顧客志向の時代」(マーケットイン)について書いてきました。
書いてる内に長くなってきたもんだから、途中で止めちゃいましたが
今日はその続きです。
前回の記事はこちら
顧客志向の時代というのは、顧客(消費者)のニーズに応えた商品を提案することですが、
顧客は自分の真のニーズを本当は知らない、
あるいは気づいていないことが往々にしてあります。
かなり昔の話で例えてみましょう。
もう40年程前でしょうかねー
ポットというのは魔法瓶とも呼ばれ、
ヤカンで沸かしたお湯を冷めないように保管してくれ優れた商品でした。
そしてお湯を注ぐ時には、
ポット横についている取っ手を握って持ち上げ注ぐのです。
お湯の入ったポットはそりゃ~重くって、
腕をプルプルさせながらお湯を注いだ人もいたことでしょう。
それでも多くの人は「魔法瓶」といって、ありがたく使っていたのです。
では「魔法瓶」を使っている人たちに、
「これからどんな魔法瓶が欲しいですが?」と聞いてみたとしましょう。
「もっと軽いといいなぁ」
「もう少し安く買えるといいのになぁ」
位は言ってくれるかもしれませんね。
では実際、ポットの進化はどんなものだったでしょうか?
なんと!ポットそのものがお湯を沸かしてくれるようになったのです!!
更には、ポットを持ち上げなくなくても、ボタンを押すだけでお湯が注がれるようになったんです!!
この進化は消費者から意見だったのでしょうか??
私にはそうは思えません・・・
だって単にポットの使用者は、そこまでポットに愛情を持っていないから(笑)
ポットに並々ならぬ愛情を持っているのは、
そう!!ポットを作っている人たちでしょう。(虎か象の人かな?w)
このポットを作る技術をもった人たち(プロダクトアウト側の人)が
ポット使う人(マーケットイン側の人)の立場になって、
どうしたらもっと私の作る商品を愛してもらえるかなぁ!?
と考えることによって、真のニーズに到達できるんじゃないかと思ってます。
「言うは易し行うは難し」ですけどね(^^;)